提供:PGF生命
さまざまなトラブルにつながるケースも多い介護や相続。人生で何度も経験しない事柄だからこそ、事前に相談や準備をしておくことが重要だ。今回、プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社(以下、PGF生命)代表取締役社長 兼 CEO 得丸博充氏と、自らも介護の経験があるアナウンサー 渡辺真理氏が「介護・相続」をテーマに対談。多くの人がいずれ直面する潜在的な課題に対して、どのような対策をとることができるかを語り合った。
得丸 テレビのニュース番組を通じて、渡辺さんのご活躍を拝見していましたので、今日はお会いできることを楽しみにしていました。渡辺さんはフリーになった直後に、ご両親の介護をご経験されたとお聞きしました。介護や相続は自分が直面するまで予期することが難しいのですが、渡辺さんの場合はいかがでしたか。
渡辺 2014年に父が88歳で、昨年母が90歳で他界いたしました。寂しくはありますけれど、無事に旅立ちをみとることができ、ほっとしている想いもあります。介護を通して晩年の両親と密に過ごせたことは幸運でした。「いつかは」と想像してはいても、病が訪れるのはやはり突然で。父が倒れてから、仕事をしつつ目の前のことに必死で対処していく日々の中で、最も大きな不安は金銭面でした。時間もそうですが、お金のやりくりに追われると、余裕がなくなって心がすり減ってしまうので。
得丸 ご両親が元気な間は、面と向かって介護や相続の話をしにくいものですよね。現実が差し迫ってから問題の大きさに気付き、すぐに決断しなければならなくなる、という方が多いように思います。
渡辺 相続を考えることは、両親の死を具体的に考えることに直結するので、言葉にしにくく、忌避したいものですよね。私は一人っ子なので、相続面で兄弟間の問題は経験せずに済んだのですけれど。
アナウンサー
渡辺 真理 氏
神奈川県横浜市生まれ。横浜雙葉学園、国際基督教大学卒業後、1990年TBSにアナウンサーとして入社。1998年にフリーに転向後は、「ニュースステーション」、「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」などに出演。現在ではテレビ東京系列「知られざるガリバー」を担当するほか、Webサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で「マリーな部屋」を連載中。
得丸 現在の相続税法では、誰が介護をしたかに関係なく、兄弟で均等に遺産分割されますので、相続時にもめることも多いようですね。「自分がほとんど親の介護をしてきたのに遺産を均等にしかもらえない」という不満が生まれて、兄弟間の争いにつながってしまうこともあります。私自身も、身内が相続で苦労しているのを近くで見てきました。
渡辺 介護には身体的、精神的な負担だけでなく、例えば、どんな介護用ベッドをレンタルするか、移動にタクシーを使うかなど、細かい金額の積み重ねが想像以上に大きな負担になっていきますし、介護の手厚さによって必要なお金も変わってきますよね。悲しみの中のご遺族が相続を機に仲違いしてしまうのは一層つらいことです。介護や相続に関しては話しにくい面もありますが、ご両親がお元気なうちに話し合っておくことは大切だと感じます。
得丸 介護や相続には、その場に直面しないと認識しにくい潜在的な課題があります。事前に準備できる対策もあるので、いざという時にトラブルにならないためにも、家族で話し合っておくことがとても大切です。
プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社
代表取締役社長 兼 CEO
得丸 博充 氏
千葉県生まれ。2010年プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険の創業にあわせてジブラルタ生命保険から異動し、2013年に執行役員に就任。営業戦略本部、営業統括本部、契約管理部門を経て、2021年に執行役員常務・営業統括本部長、2022年より現職。53歳。
得丸 高齢化が進む中、要介護になる原因で一番多いのが認知症です。認知症になるとご家族が介護をすることが多いのですが、すぐに直面するのがお金の問題です。一般的に認知症は治せないイメージもありますが、軽度認知障害(MCI)であれば、病院に行って適切な治療を受けることで認知症の発症や進行を遅らせたり、元気な状態に回復することも多いと聞きます。だからこそ、まずは病院に行くきっかけが重要です。
渡辺 昨年、認知症の専門医と対談する機会があり、「初期であれば治療できる認知症がある」と知りました。早期検診の大切さを改めて認識したのですが、ご本人がなかなか認めたくなくて、検査を受けたがらないといった現実もあるようです。
得丸 そのような話をよくお聞きします。認知能力の低下は徐々に進行するため、ご本人はなかなか気づかず、自覚もあまりないので、ご家族が早めに気づいて受診を促すことが大切です。PGF生命では2年前に、軽度認知障害(MCI)と認定された方に保険金をお支払いできる特約※1を開発し提供しています。ご家族とともに病院に行って医師に相談するきっかけにしていただければと願っています。
渡辺 未病という言葉もありますように、まずは予防が重要ですよね。一方で、ご両親と離れて暮らしている場合、事故や入院などの連絡は突然来ることも。私自身、「もっと考えておけば」という想いもあったので、万が一の事態に備えて考えて行動するのに早すぎることはないと実感しています。
※1 米国ドル建MCI・軽度介護保障付終身保険特約。詳細はこちら
得丸 ご家族が認知症で要介護状態になった際、介護費用をご本人の口座から引き出せなくなることがあります。また、家族が介護をする場合、介護費用の使い方が後々の相続トラブルにつながるといった話もよくお聞きします。こうした2つの課題を解決するために、当社では介護保険金の受取人を指定できる特則※2がついた介護保険を提供しています。
渡辺 介護をしてほしい家族に、介護費用に充てられる保険金を確実に受け取ってもらうことができるということですね。
得丸 そうです。また、介護保険にこの特則をつける際、どのような介護を望むのかをメッセージカードに書き、想いを託すことができます。私自身もどういう介護を受けたいかを具体的に考えて子どもに宛てたメッセージカードを書きました。
渡辺 想いを言葉にして託せるメッセージカードはとても素敵ですね。介護のために離職するケースもある中で、受取人を指定して介護保険金が支払われるのはご家族の安心感にもつながると思います。まさにお客様の人生に寄り添うサービスですね。
※2 介護保険金の受取人の変更等に関する特則。詳細はこちら
得丸 日本の個人金融資産は2000兆円超ありますが、実は50歳以上の方々が約8割を保有しています。資産を持つ方が、今後直面するのは相続の問題ではないでしょうか。今年還暦を迎える方を対象に当社が行った「還暦人(かんれきびと)に関する調査」では、3割の方が相続の際に苦労した経験があると回答しており、一番多い項目が「相続財産の確認」、次いで「不動産の処分」、「すぐに必要な現金の準備(葬儀代など)」、「遺産分割協議」と続きました。
(出典: PGF生命「2023年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」より)
渡辺 私も経験がありますが、「すぐに必要な現金の準備」に苦労された方が多いのも納得です。ご両親が亡くなってまず困るのは、実は口座が凍結されてしまうことですよね。悲しみや寂しさにひたる間もなく、お葬式のためのお金をどう工面しようかと心配しなくてはいけない現実が迫ります。
得丸 当社ではご遺族の気持ちに少しでも寄り添い、お力になれるよう、「死亡保険金即日支払サービス」を提供しています。このサービスにより、お手続きいただいたその日のうちに死亡保険金の一部をお支払いすることができます。
渡辺 とてもありがたいサービスです。葬儀や相続のことでご遺族が苦労するのは、亡くなった方の立場からしても切ない光景ですから。当時の私にも教えたいような。
得丸 日本は「大相続時代」を迎えたといわれています。今年度の税制改正によって、生命保険をご活用いただける場面がさらに増えていくのではと期待していますが、まだ多くの方が認識されていない潜在的な課題のひとつが、二次相続が発生してはじめて、大きな経済的負担がのしかかるケースです。
渡辺 具体的にはどういうことでしょうか。
得丸 夫婦間で相続する場合、配偶者控除によって1億6000万円までの相続は非課税ですが、ご夫婦が亡くなった後に今度はその子どもたちなどへの相続税の負担が大きくなるケースがあります。また、経済的な負担だけでなく、子どもたちだけで相続を決めなければなりません。現金が潤沢にあれば問題がないのですが、相続財産の大半が土地や建物のような不動産の場合は相続財産を分けることが難しく、生まれ育った実家(土地や建物)を売却せざるを得ないという方も実は多くいらっしゃいます。
渡辺 ご家族の思い出のつまったご自宅を手放さないといけないのは、本当につらいことですよね。何か対策はあるのでしょうか。
得丸 当社では、二次相続にも備えていただくことができる保険商品として、契約者を第一被保険者に、ご家族を第二被保険者に指定する「連生プラン」を選択できる終身保険を提供しています。相続発生時にご遺族が直面する納税資金の準備にこの商品をお役立ていただくことで、二次相続の負担を軽減し、のこされたご家族が大切なふるさとを失ってしまうようなことがなくなればと考えています。
渡辺 二次相続まで見据えた画期的な商品なのですね。お客様の潜在的な課題に応えるサービスはどのように生み出されるのでしょうか。
得丸 当社社員がパートナーである金融機関に出向し、実際にお客様と向き合いながら「お客様が抱える潜在的な課題の解決につながる商品やサービスは何か」、「お客様や提携金融機関の方々の体験価値を高める商品やサービスは何か」を日々考えています。市場をゼロから創造していくため時間はかかりますが、保険でお客様がまだ気づいていないような潜在的な課題を解決していくことがお客様の安心につながっていくと信じています。
渡辺 保険という原点に立つと、安心が生まれるか、生まれないかは何よりも重要です。PGF生命は、お客様の安心を最も大切にしてサービスを提供されているのですね。
得丸 保険会社には数十年という長期にわたってお客様の保険契約をお預かりし、保険金をお届けするという責任があります。そのためには何よりも、お客様やビジネスパートナーである金融機関等の皆様から支持され続ける、サステナブルな企業でなくてはなりません。
当社の使命は、お客様に経済的な保障と心の平和を提供することです。
万が一の事態が起きた時、お客様の悲しみに寄り添いつつ、経済面でもお客様の力になりたいと考えています。これからも、PGF生命だから提供できる革新的な商品やサービスを生み出し続け、より多くのお客様の人生に貢献していきたいと思います。