2025年の還暦人(かんれきびと)に関する調査

PGF生命、「2025年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」を実施

PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社、代表取締役社長 兼 CEO 得丸 博充)は、2025年3月19日(水)~3月21日(金)の3日間、今年還暦を迎える1965年生まれの男女、「還暦人(かんれきびと)」を対象に「2025年の還暦人に関する調査」をインターネットリサーチで実施し、有効サンプル2,000名の集計結果を公開しました。 (調査協力会社:ネットエイジア株式会社)

今年還暦を迎える1965年生まれの男女は、174万人にのぼります。今年の還暦人に、還暦を迎えることへの意識やこれまでの思い出、ライフスタイル、そして今後の人生への期待や不安を聞いたところ、多様な人生観が垣間見える結果となりました。

PGF生命は、還暦を迎える方々が安心して末永くいきいきとした生活をおくれるよう、生命保険ビジネスを通じて応援しています。

※出典:総務省統計局「出生年別巳(み)年生まれの人口」より
参考:https://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/topi1431.html

トピックス1:現段階の貯蓄額「100万円未満」は30%と調査開始以来最も高い水準に

今年の還暦人の現段階の貯蓄額をみると、「100万円未満」が30.0%と調査開始以来最も高い水準に達した一方、「3,000万円以上」は2024年18.0%、2025年19.7%と2年連続で20%未満にとどまりました。
物価上昇により貯蓄を取り崩さざるを得ないケースや、2024年開始の新NISA制度を活用した「貯蓄から投資へ」の動きの影響があるのかもしれません。

現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分) (自由回答形式: 数値/総額_万円くらい)
現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分) (自由回答形式: 数値/総額_万円くらい)

トピックス2:自分の若いころと比べて今の若い世代の人たちを見ていて“うらやましいな”と思うこと

今の若い世代の人たちを見ていて、“うらやましいな”と思うことの1位は「スマホ・携帯電話がある」となりました。また、女性では「子育て支援が手厚い」が5位となりました。女性では、現役の子育て世代が受けている公的サポートをうらやましく感じている人が多いようです。

今の若い世代の人たちを見ていて、 “うらやましいな”と思うこと (複数回答形式)
今の若い世代の人たちを見ていて、 “うらやましいな”と思うこと (複数回答形式)

トピックス3:影響を受けた同年代の有名人、自身の還暦パーティーに呼びたい同年代の有名人ともに1位「中森 明菜さん」

自身が影響を受けたと思う1965年生まれの有名人、自身の還暦パーティーに呼びたいと思う1965年生まれの有名人をそれぞれ聞いたところ、ともに1位は「中森 明菜さん」となりました。1980年代にアイドルとして人気を誇った中森 明菜さんが還暦人の憧れとなっているようです。

◆自身が影響を受けたと思う同年代の有名人 (複数回答形式)◆自身の還暦パーティーに呼びたいと思う同年代の有名人 (複数回答形式)
◆自身が影響を受けたと思う同年代の有名人 (複数回答形式)◆自身の還暦パーティーに呼びたいと思う同年代の有名人 (複数回答形式)

以降では調査内容項目をハイライトで公開!
調査結果詳細の図解解説もしています。
スクロールして今年の還暦人の意識をチェックしてみてください。

PDF版

調査結果ハイライト

第1章:還暦人の意識

第2章:還暦人のマネー

第3章:還暦人のくらし

第4章:還暦人の「これまで」と「これから」

アンケート調査結果

第1章:還暦人の意識

「還暦の実感がわかない」8割強

「還暦を迎えたことを他人に知られたくない」男性では1割、女性では2割に

今年還暦を迎える1965年生まれの人(以下、還暦人「かんれきびと」)2,000名(全回答者)に、還暦の実感について質問しました。

まず、全回答者(2,000名)に、還暦を迎えるという実感がわかないかを聞いたところ、「そう思う」は83.2%、「そう思わない」は16.9%でした。
過去の調査結果と比較すると、還暦を迎えるという実感がわかない人の割合は、2018年の初回調査から、2024年の調査まで緩やかな上昇傾向にありましたが、今回調査では前回と同水準となりました。

還暦を迎えるという実感がわかないか (単一回答形式)
還暦を迎えるという実感がわかないか (単一回答形式)
還暦を迎えるという実感がわかない人の割合
還暦を迎えるという実感がわかない人の割合

また、還暦を迎えたことを他人に知られたくないかを聞いたところ、「そう思う」は15.0%でした。
男女別にみると、「そう思う」は男性(10.9%)と比べて女性(19.0%)のほうが8.1ポイント高くなりました。

還暦を迎えたことを知られたくないか (単一回答形式)
還暦を迎えたことを知られたくないか (単一回答形式)

心と体の実感年齢 精神年齢は平均46歳、肉体年齢は平均55歳

「最近、記憶力の衰えを感じる」男性では6割、女性では7割

次に、自身の年齢を何歳相当だと実感しているか、精神年齢と肉体年齢についてそれぞれ聞いたところ、精神年齢(精神的な若々しさ)の実感と肉体年齢(身体的な若々しさ)の実感のいずれも「50~54歳相当」(精神年齢28.0%、肉体年齢30.6%)に最も多くの回答が集まったほか、精神年齢では「40~44歳相当」(18.0%)、肉体年齢では「55~59歳相当」(20.7%)や「60~64歳相当」(22.2%)にも多くの回答がありました。平均年齢は精神年齢45.9歳、肉体年齢54.5歳でした。

自身は何歳相当だと実感しているか(各自由回答形式:数值/____歳相当)
自身は何歳相当だと実感しているか(各自由回答形式:数值/____歳相当)

また、最近、記憶力の衰えを感じるかを聞いたところ、「感じる」は65.3%、「感じない」は34.7%となりました。
男女別にみると、記憶力の衰えを感じると回答した人の割合は、女性では70.3%と、男性(60.3%)と比べて10.0ポイント高くなりました。

最近、 記憶力の衰えを感じるか (単一回答形式)
最近、 記憶力の衰えを感じるか (単一回答形式)

“嬉しい”還暦祝い イベントごとや体験では「一緒に旅行」、プレゼントでは「現金」が1位

還暦のお祝いについて質問しました。

嬉しいと感じる還暦祝いを聞いたところ、イベントごとや体験では1位「一緒に旅行に行く」(34.6%)、2位「食事会を開く」(28.2%)、3位「プレゼントをもらう」(24.7%)、プレゼントでは1位「現金」(27.6%)、2位「旅行券」(20.6%)、3位「おしゃれな洋服・小物(バッグ・腕時計など)」(14.2%)でした。
男女別にみると、イベントごとや体験では男女ともに1位は「一緒に旅行に行く」(男性27.9%、女性41.3%)となり、男性では2位「一緒にお酒を飲む」(24.0%)、3位「食事会を開く」(22.9%)、女性では2位「食事会を開く」(33.5%)、3位「プレゼントをもらう」(28.8%)となりました。

嬉しいと感じる還暦祝い (複数回答形式)
嬉しいと感じる還暦祝い (複数回答形式)

反対に、嫌だ・遠慮したいと感じる還暦祝いを聞いたところ、イベントごとや体験では「赤いちゃんちゃんこを着る」(58.4%)が突出して高くなり、2位「マッサージしてもらう」(11.8%)、3位「一緒にお酒を飲む」(10.9%)が続きました。プレゼントでは1位「夫婦ペアグッズ(ペア財布・ペア腕時計など)」(23.4%)、2位「記念品(似顔絵・メッセージ入り置き時計・フォトフレームなど)」(22.7%)、3位「花束」(14.7%)となりました。

嫌だ・遠慮したいと感じる還暦祝い (複数回答形式)
嫌だ・遠慮したいと感じる還暦祝い (複数回答形式)

自分の若いころと比べて今の若い世代の人たちを“うらやましいな”と思うこと
1位「スマホ・携帯電話がある」
女性では「子育て支援が手厚い」が5位

若者に対する意識について質問しました。

今の若い世代の人たちを見ていて“うらやましいな”と思うことを聞いたところ、1位「スマホ・携帯電話がある」(46.1%)、2位「インターネットが普及している」(45.0%)、3位「情報を入手しやすい」(42.0%)となりました。必要かつ有益な情報を手早く、簡単に入手できる通信環境をうらやましく思う人が多いようです。以降、4位「ハラスメントから守られている」(29.4%)、5位「子育て支援が手厚い」(26.7%)が続きました。
男女別にみると、「子育て支援が手厚い」(男性16.4%、女性37.0%)は男性では9位となったのに対し、女性では5位となりました。女性では、現役の子育て世代のように、自身も子育てに対する公的サポートなどを受けたかったと感じる人が多いのではないでしょうか。

今の若い世代の人たちを見ていて、“うらやましいな”と思うこと (複数回答形式)
今の若い世代の人たちを見ていて、“うらやましいな”と思うこと (複数回答形式)

還暦に見えないくらい容姿が若いと思う!
同年代のTOP2は「沢口 靖子さん」「本木 雅弘さん」

今年の還暦人と同年代の1965年生まれの有名人について聞きました。

還暦に見えないくらい容姿が若いと思う同年代の有名人を聞いたところ、俳優として活躍している「沢口 靖子さん」が1位となり、2位「本木 雅弘さん」、3位「YOSHIKIさん」、4位「吉田 美和さん」、5位「仲村 トオルさん」が続きました。
男女別にランキングをみると、男性回答では1位「本木 雅弘さん」、2位「YOSHIKIさん」「吉川 晃司さん」、女性回答では1位「沢口 靖子さん」、2位「吉田 美和さん」、3位「本木 雅弘さん」でした。

還暦に見えないくらい容姿が若いと思う同年代の有名人 (複数回答形式)
還暦に見えないくらい容姿が若いと思う同年代の有名人 (複数回答形式)

影響を受けた同年代の有名人、自身の還暦パーティーに呼びたい同年代の有名人ともに1位「中森 明菜さん」

次に、自身が影響を受けたと思う同年代の有名人を聞いたところ、今年、自身初のトリビュートアルバムを発売した「中森 明菜さん」が1位となりました。以降、2位「吉川 晃司さん」、3位「吉田 美和さん」、4位「本木 雅弘さん」、5位「YOSHIKIさん」が続きました。
男女別にランキングをみると、男性回答・女性回答ともに1位は「中森 明菜さん」となり、女性では197名とダントツとなりました。男性回答では2位「吉川 晃司さん」、3位「吉田 美和さん」、女性回答では2位「吉田 美和さん」、3位「本木 雅弘さん」「沢口 靖子さん」が続きました。

自身が影響を受けたと思う同年代の有名人 (複数回答形式)
自身が影響を受けたと思う同年代の有名人 (複数回答形式)

また、自身の還暦パーティーに呼びたいと思う同年代の有名人を聞いたところ、自身が影響を受けたと思う同年代の有名人と同様に「中森 明菜さん」が1位となり、「中森 明菜さん」が2冠となりました。続く2位は「吉田 美和さん」、3位は「ヒロミさん」でした。

自身の還暦パーティーに呼びたいと思う同年代(1965年生まれ)の有名人 (複数回答形式)
自身の還暦パーティーに呼びたいと思う同年代(1965年生まれ)の有名人 (複数回答形式)

第2章:還暦人のマネー

現段階の貯蓄額「100万円未満」は30%、調査開始以来最も高い水準に

全回答者(2,000名)に、現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)を聞いたところ、「100万円未満」(30.0%)に最も多くの回答が集まったほか、「100~300万円未満」(15.8%)や「500~1,000万円未満」(11.8%)、「1,000~1,500万円未満」(9.8%)、「3,000~5,000万円未満」「1億円以上」(いずれも7.0%)などに回答が分散し、平均は2,460万円、中央値は475万円でした。また、「500万円未満」の割合は50.0%、「2,000万円以上」の割合は26.5%となりました。

現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)(自由回答形式:数值/総額___万円くらい)
現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)(自由回答形式:数值/総額___万円くらい)

過去の調査結果と比較すると、貯蓄金額の平均は、2023年以降の減少傾向が続き、2023年3,454万円→2024年2,782万円→2025年2,460万円と、2024年の調査から322万円の減少がみられ、2025年は調査開始以来の最低額となりました。

現段階の貯蓄金額の平均
現段階の貯蓄金額の平均

また、現段階の貯蓄金額が「100万円未満」の割合についてみると、2025年は30.0%と調査開始以来最も高い水準に達しました。一方、「3,000万円以上」の割合は、2018年の初回調査から25%前後を推移していたものの、2024年以降は2024年18.0%、2025年19.7%と2年連続で20%未満にとどまりました。物価上昇により貯蓄を取り崩さざるを得ないケースや、2024年開始の新NISA制度を活用した「貯蓄から投資へ」の動きの影響が生じているのかもしれません。

現段階の貯蓄金額
現段階の貯蓄金額

「友人・知人などの交友関係にお金を使っている」6割
使っている金額 男性では平均14,474円/月、女性では平均8,606円/月

交際費について質問しました。

友人・知人などの交友関係にお金を使っているかを聞いたところ、「使っている」は59.3%、「使っていない」は40.7%となり、4割の人は交友関係にお金を使っていないことがわかりました。
男女別にみると、友人・知人などの交友関係にお金を使っている人の割合は、男性では57.9%、女性では60.8%となりました。
居住エリア別にみると、友人・知人などの交友関係にお金を使っている人の割合は、関東(64.3%)で最も高くなりました。

友人・知人などの交友関係にお金を使っているか
友人・知人などの交友関係にお金を使っているか

交友関係にお金を使っている人(1,187名)に、交友関係に使っているお金はひと月あたりどのくらいかを聞いたところ、「5,000円~10,000円未満」(28.4%)、「10,000円~20,000円未満」(31.9%)に回答が集中し、平均金額は11,469円でした。
男女別にみると、男性では平均が14,474円、女性では平均が8,606円となり、女性と比べて男性のほうが5,868円高くなりました。

友人・知人などの交友関係に使っているお金 (交際費)はひと月あたりどのくらいか(自由回答形式: 数値/ひと月あたり__円くらい) 対象: 友人・知人などの交友関係にお金を使っている人
友人・知人などの交友関係に使っているお金 (交際費)はひと月あたりどのくらいか(自由回答形式: 数値/ひと月あたり__円くらい) 対象: 友人・知人などの交友関係にお金を使っている人

趣味のために使っている金額は平均17,864円/月、昨年調査から1,665円減少

次に、趣味のための支出について質問しました。

趣味のためにお金を使っているかを聞いたところ、「使っている」は68.5%、「使っていない」は31.5%となりました。
男女別にみると、趣味のためにお金を使っている人の割合は、男性では73.0%と、女性(64.0%)と比べて9.0ポイント高くなりました。

趣味のためにお金を使っているか
趣味のためにお金を使っているか

趣味のためにお金を使っている人(1,370名)に、趣味のために使っているお金はひと月あたりどのくらいかを聞いたところ、「10,000円~20,000円未満」(30.0%)に最も多くの回答が集まったほか、「5,000円~10,000円未満」(18.9%)や「20,000円~30,000円未満」(13.8%)にも回答が集まり、平均は17,864円でした。
過去の調査結果と比較すると、平均は2023年20,621円→2024年19,529円→2025年17,864円と減少傾向が続き、2024年からは1,665円減少しました。物価高騰による生活費の増加に伴って、娯楽費に支出する余裕が減少しているのではないでしょうか。

趣味のために使っているお金はひと月あたりどのくらいか (自由回答形式: 数値/ひと月あたり円くらい)対象:趣味のためにお金を使っている人
趣味のために使っているお金はひと月あたりどのくらいか (自由回答形式: 数値/ひと月あたり円くらい)対象:趣味のためにお金を使っている人

「推し活としてお金をかけていることがある」女性では2割強

最もお金をかけている“推し活”の費用 「スポーツ観戦」平均17万円/年、「観劇」平均9万円/年
今年の還暦人の最高額 大相撲観戦に150万円/年!

続いて、“推し活”について質問しました。

まず、全回答者(2,000名)に、推し活としてお金をかけていることがあるかを聞いたところ、「ある」は15.9%、「ない」は84.2%となりました。
男女別にみると、推し活としてお金をかけていることがある人の割合は、女性では21.8%と、男性(9.9%)と比べて11.9ポイント高くなりました。

推し活としてお金をかけていることがあるか
推し活としてお金をかけていることがあるか

推し活としてお金をかけていることがある人(318名)に、最もお金をかけている推し活の内容と、その推し活に一年間にかけている金額を聞いたところ、かけている金額の平均は、「スポーツ観戦をする」が168,217円で最も高くなり、大相撲観戦に1,500,000円かけているといった回答もみられました。次いで「観劇をする」が88,235円、「コンサート・ライブに行く」が86,464円、「スポーツチーム・選手を応援する」が68,188円、「グッズを買う」が42,000円、「CD・DVDを購入する」が20,500円となりました。

最もお金をかけている推し活・ その推し活に一年間にかけている金額 (自由回答形式:数値/年間__円くらい) 対象:推し活としてお金をかけていることがある人 ※n数が15以上の回答を平均が高い順に表示
最もお金をかけている推し活・ その推し活に一年間にかけている金額 (自由回答形式:数値/年間__円くらい) 対象:推し活としてお金をかけていることがある人 ※n数が15以上の回答を平均が高い順に表示

また、推し活が生きがいになっているかを聞いたところ、「なっている」は63.2%、「なっていない」は36.8%となりました。
男女別にみると、推し活が生きがいとなっている人の割合は、女性では68.9%と、男性(50.5%)と比べて18.4ポイント高くなりました。

推し活が生きがいになっているか (単一回答形式)対象:推し活としてお金をかけていることがある人
推し活が生きがいになっているか (単一回答形式)対象:推し活としてお金をかけていることがある人

還暦人の7割半が“キャッシュレス派”、関東エリアでは男女ともに約8割

普段の買い物の決済方法について質問しました。

全回答者(2,000名)に、買い物では現金決済よりキャッシュレス決済をすることが多いかを聞いたところ、「多い」は73.7%、「多くはない」は26.4%となり、大多数がキャッシュレス派となりました。電子マネーやコード決済といった、スマートフォンで利用できる決済手段などの普及により、その利便性や手軽さからキャッシュレス決済を選択している人は多いのではないでしょうか。
男女・居住エリア別にみると、現金決済よりキャッシュレス決済をすることが多い人の割合は、男女ともに関東(男性78.6%、女性78.8%)で最も高くなりました。一方、男性では北海道・東北(66.3%)、女性では九州・沖縄(58.7%)が最も低くなりました。

買い物では現金決済よりキャッシュレス決済をすることが多いか (単一回答形式)
買い物では現金決済よりキャッシュレス決済をすることが多いか (単一回答形式)

第3章:還暦人のくらし

「還暦を過ぎても働きたい」働く還暦人の約9割 働きたい理由1位は「生活費が不足するから」

59歳時点で就労をしている・していた人(1,486名)に、還暦以降の就労意向について質問しました。
60歳以降、働きたいと思うかを聞いたところ、働きたいと思う人は87.1%、働きたいと思わない人は12.9%と、大多数が還暦以降の就労に対して意欲的であることがわかりました。
また、60歳以降、何歳まで働きたいかについてみると、65歳以降も働きたいと思う人(65歳以降の年齢を回答した人)の割合は80.8%、70歳以降も働きたいと思う人(70歳以降の年齢を回答した人)の割合は44.0%でした。

60歳以降、働きたいと思うか 対象:59歳時点で就労をしているしていた人
60歳以降、働きたいと思うか 対象:59歳時点で就労をしているしていた人
60歳以降、何歳まで働きたいか (自由回答形式: 数値/_ _歳まで) 対象:59 歳時点で就労をしているしていた人
60歳以降、何歳まで働きたいか (自由回答形式: 数値/_ _歳まで) 対象:59 歳時点で就労をしているしていた人

過去の調査結果と比較すると、70歳以降も働きたいと思う人の割合は、2022年36.5%→2023年39.0%→2024年42.7%→2025年44.0%と、2022年以降の上昇傾向が引き続きみられ、調査開始以来最も高い水準となりました。

70歳以降も働きたいと思う人の割合 対象:59歳時点で就労をしている・していた人
70歳以降も働きたいと思う人の割合 対象:59歳時点で就労をしている・していた人

59歳時点で就労をしている・していた人で、60歳を過ぎても働きたいと思う人(1,294名)に、60歳を過ぎても働きたいと思う理由を聞いたところ、「働かないと生活費が不足するから」(56.6%)が最も高く、5割半となりました。物価上昇が続くなか、年金や貯金だけで生活していくことが困難だと感じている人は多いのではないでしょうか。以降、「健康を維持したいから」(43.0%)、「その歳までは元気に働けると思うから」(41.3%)、「生きがい・やりがいがほしいから」(32.1%)、「人と関わりを持ちたいから」(31.4%)が続きました。

60歳を過ぎても働きたいと思う理由 (複数回答形式) 上位10位までを表示 対象:59歳時点で就労をしている・していた人で、60歳を過ぎても働きたいと思う人
60歳を過ぎても働きたいと思う理由 (複数回答形式) 上位10位までを表示 対象:59歳時点で就労をしている・していた人で、60歳を過ぎても働きたいと思う人

「SNSを使っている」5割、九州・沖縄エリアでは6割

「情報収集をSNSですることが多い」SNSを使っている人の6割強、女性では約7割

SNSの使用状況について質問しました。

SNS(Facebook,X-旧Twitter-,Instagramなど)を使っているかを聞いたところ、「使っている」は50.7%、「使っていない」は49.3%となり、拮抗する結果となりました。
男女別にみると、「使っている」の割合は、男性では50.3%、女性では51.2%となりました。
居住エリア別にみると、SNSを使っている人の割合は、九州・沖縄(60.4%)が突出して高くなりました。

SNS(Facebook,X-旧Twitter-,Instagramなど)を使っているか (単一回答形式)
SNS(Facebook,X-旧Twitter-,Instagramなど)を使っているか (単一回答形式)

SNSを使っている人(1,015名)に、情報収集をSNS(Facebook,X-旧Twitter-,Instagramなど)ですることが多いかを聞いたところ、「多い」は62.7%、「多くはない」は37.3%となりました。
男女別にみると、情報収集をSNSですることが多い人の割合は、女性(68.6%)では男性(56.7%)より11.9ポイント高くなりました。
居住エリア別にみると、中国・四国(74.2%)、九州・沖縄(70.4%)では多い人が7割を超えました。

情報収集をSNS(Facebook,X-旧Twitter-,Instagramなど)ですることが多いか (単一回答形式)対象:SNSを使っている人
情報収集をSNS(Facebook,X-旧Twitter-,Instagramなど)ですることが多いか (単一回答形式)対象:SNSを使っている人

現在の生活に欠かせないと思う、自分にとっての“三種の神器”
「スマートフォン・携帯電話」「自動車」「パソコン・コンピューター」

今年の還暦人の生まれ年である1965年から、高度経済成長期の好景気の1つである“いざなぎ景気”が始まりました。“いざなぎ景気”の時期には、“3C(自動車・カラーテレビ・クーラー)”が“新三種の神器”として豊かさの象徴となりました。
そこで、現在の生活に欠かせないと思う、自分にとっての“三種の神器”は何かを聞いたところ、「スマートフォン・携帯電話」(51.4%)、「自動車」(32.1%)、「パソコン・コンピューター」(23.9%)が高くなり、2025年の還暦人の三種の神器となりました。スマートフォン・携帯電話が還暦人にとっても必要不可欠となっているようです。また、そのほか「テレビ」(23.0%)、「エアコン」(20.5%)、「冷蔵庫・冷凍庫」(12.1%)などにも回答が集まりました。
また、地域別にみると、都市部(一都三県、二府一県)では2位は「パソコン・コンピューター」(27.2%)となったのに対し、その他の地域では2位は「自動車」(42.5%)で、地方では自動車を必需品と感じている人が多いことがわかりました。

現在の生活に欠かせないと思う、 自分にとっての“三種の神器” (自由回答形式・3つ) 上位10位までを表示
現在の生活に欠かせないと思う、 自分にとっての“三種の神器” (自由回答形式・3つ) 上位10位までを表示
現在の生活に欠かせないと思う、 自分にとっての“三種の神器” (自由回答形式・3つ)※地域別・上位3位までを表示
現在の生活に欠かせないと思う、 自分にとっての“三種の神器” (自由回答形式・3つ)※地域別・上位3位までを表示

第4章:還暦人の「これまで」と「これから」

「これまでの人生に満足している」5割超、エリア別では中国・四国がTOPに

これまでの60年の振り返りについて質問しました。

全回答者(2,000名)に、これまでの人生に満足しているかを聞いたところ、「満足している」は52.2%、「満足していない」は47.8%となりました。
男女別にみると、満足している人の割合は、男性では51.3%、女性では53.1%となりました。
居住エリア別にみると、満足している人の割合は、中国・四国が60.4%と、突出して高くなりました。

これまでの人生に満足しているか (単一回答形式)
これまでの人生に満足しているか (単一回答形式)

配偶者や子どもの有無別にみると、満足している人の割合は、配偶者がいる人では59.0%と、配偶者がいない人(38.7%)と比べて20.3ポイント高く、子どもがいる人では57.1%と、子どもがいない人(43.5%)と比べて13.6ポイント高くなりました。

これまでの人生に満足していると回答した人の割合
これまでの人生に満足していると回答した人の割合

人生が大きく変わったのは何歳ごろ? 最多は「30~34歳」
変わったきっかけ 1位「結婚」2位「病気・怪我」3位「転職」「離婚」

次に、人生のターニングポイントについて質問しました。

人生が大きく変わったことがあるかを聞いたところ、変わったことがある人の割合は70.0%、変わったことはない人の割合は30.0%でした。
男女別にみると、人生が大きく変わったことがある人の割合は、男性では68.6%、女性では71.4%でした。

人生が大きく変わったことがあるか
人生が大きく変わったことがあるか

人生が大きく変わったことがある人(1,400名)に、人生が大きく変わったのは何歳ごろかを聞いたところ、「30~34歳」(18.9%)に最も多く回答が集まったほか、「20~24歳」(11.5%)や「25~29歳」(13.2%)、「35~39歳」(11.2%)、「40~44歳」(12.7%)にも回答が集まりました。
男女別にみると、女性では「30~34歳」(19.3%)、「25~29歳」(17.5%)に回答が多く集まりました。また、「25~29歳」と回答した人の割合は、男性(8.7%)と比べて女性(17.5%)のほうが8.8ポイント高くなりました。

人生が大きく変わったのは、何歳ごろか (自由回答形式 : 数値/__歳ごろ) 対象:人生が大きく変わったことがある人
人生が大きく変わったのは、何歳ごろか (自由回答形式 : 数値/__歳ごろ) 対象:人生が大きく変わったことがある人

人生が大きく変わるきっかけになった出来事を聞いたところ、「結婚」が最も多くなり、以降、2位「病気・怪我」、3位「転職」「離婚」、5位「子どもの誕生」となりました。
男女別にみると、男女ともに1位は「結婚」で、男性では2位「病気・怪我」、3位「転職」、4位「就職」、5位「退職」となりました。女性では2位「離婚」、3位「病気・怪我」、4位「子どもの誕生」、5位「親の他界」となりました。男性では、就業に関する環境の変化によって自身の人生が大きく変わったと感じている人が多いようです。一方、女性では、子どもの誕生や親の他界など、家族に関することがきっかけとして上位に挙げられる結果となりました。

人生が大きく変わるきっかけになった出来事 (自由回答形式) 対象:人生が大きく変わったことがある人
人生が大きく変わるきっかけになった出来事 (自由回答形式) 対象:人生が大きく変わったことがある人

今までの60年を表す漢字1字 TOP3は「楽」「苦」「忍」

2025年の還暦人はこれまでの60年間について、どのように捉えているのでしょうか。

全回答者(2,000名)に、自身の“今までの60年”を表す漢字(1字)を聞いたところ、1位「楽」、2位「苦」、3位「忍」、4位「幸」、5位「生」となりました。
男女別にみると、男性・女性とも1位は「楽」、2位は「苦」となり、男性では「忍」が3位、女性では「幸」が3位でした。
選んだ理由をみると、1位の「楽」では「家族もできて楽しく暮らしているから」「力を入れずに生きてきたから」「過去の思い出はいい思い出ばかりだから」「苦労と思えず楽しかったから」、2位の「苦」では「波瀾万丈、苦しいことばかりだったから」「楽しむ余裕がなかったから」「苦しい時が結構あったから」「楽しいことより嫌なことが多かったから」などが挙がりました。また、男性3位の「忍」では「忍耐力を鍛えて苦境を乗り越えたから」「多くのことを我慢したから」、女性3位の「幸」では「家族に愛をたくさん貰ったので幸せだから」「あまり不幸せと感じたことがないから」といった理由が挙がりました。

自身の“今までの60年” を表す漢字 (1字) (自由回答形式)
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還暦人が最もハマったアニメ 男性1位「宇宙戦艦ヤマト」、女性1位「キャンディ♡キャンディ」

60年前の1965年に、日本で初めてのテレビ用カラー・アニメーションシリーズ『ジャングル大帝』の放映が開始されましたが、2025年の還暦人はどのようなアニメに夢中になったのでしょうか。

これまでに最もハマったアニメのタイトルを聞いたところ、1位「宇宙戦艦ヤマト」、2位「機動戦士ガンダム」、3位「キャンディ♡キャンディ」、4位「ルパン三世」、5位「アルプスの少女ハイジ」となりました。2025年にシリーズ最新作の映画を上映した「宇宙戦艦ヤマト」や、日本を代表するメカニックアニメである「機動戦士ガンダム」、1976年にアニメ化され、主題歌も人気となった「キャンディ♡キャンディ」がTOP3に挙げられました。
男女別にみると、男性では1位「宇宙戦艦ヤマト」、2位「機動戦士ガンダム」、3位「ルパン三世」、女性では1位「キャンディ♡キャンディ」、2位「アルプスの少女ハイジ」、3位「宇宙戦艦ヤマト」となりました。

これまでに最もハマったアニメのタイトル (自由回答形式)
これまでに最もハマったアニメのタイトル (自由回答形式)

還暦以降の人生で不安に思うこと 「物価上昇」がTOP3入り

これからの人生に対する不安や備えについて質問しました。

全回答者(2,000名)に、還暦以降(60歳以降)の人生で不安に思うことを聞いたところ、1位「身体能力の低下(体の病気や寝たきりなど)」(48.5%)、2位「収入の減少(60歳以降の雇用形態の変更など)」(35.8%)、3位「物価上昇」(34.4%)、4位「自分の介護」(34.1%)、5位「判断能力の低下(認知症等脳の病気や車の運転など)」(32.8%)でした。
昨年の調査結果と比較すると、TOP2は昨年に引き続き「身体能力の低下(体の病気や寝たきりなど)」(2024年50.9%、2025年48.5%)と「収入の減少(60歳以降の雇用形態の変更など)」(2024年37.6%、2025年35.8%)となり、「物価上昇」(2024年29.1%、2025年34.4%)は昨年から5.3ポイント上昇し、昨年の6位から3位に順位を上げました。

還暦以降(60歳以降)の人生で不安に思うこと (複数回答形式)
還暦以降(60歳以降)の人生で不安に思うこと (複数回答形式)

人生100年時代への備えとして行っていること 1位「健康診断の受診」

万が一への備えとして今後行いたいこと TOP2は「体力づくり」「貯蓄」

人生100年時代への備えや万が一への備えについて質問しました。

人生100年時代への備えとして現在行っていることを聞いたところ、「健康診断の受診」(32.2%)が最も高くなり、「体力づくり」(31.5%)が続きました。人生100年時代を生き抜くために、健康や体力の維持を心掛けている人が多いようです。次いで高くなったのは、「貯蓄」(30.8%)、「食生活の見直し」(18.4%)、「資産運用(新NISA)」(17.0%)でした。
男女別にみると、「資産運用(新NISA以外)」(男性20.6%、女性10.5%)は男性が女性と比べて10.1ポイント高くなり、「食生活の見直し」(男性13.0%、女性23.7%)は女性が男性と比べて10.7ポイント高くなりました。

人生100年時代への備えとして現在行っていること (複数回答形式)
人生100年時代への備えとして現在行っていること (複数回答形式)

また、万が一への備えとして今後行いたいことを聞いたところ、「体力づくり」(25.7%)が最も高くなり、「貯蓄」(24.2%)、「認知症予防」(18.4%)、「エンディングノートの作成」(16.8%)、「健康診断の受診」(16.6%)が続きました。
男女別にみると、「エンディングノートの作成」(男性11.6%、女性22.0%)は男性と比べて女性のほうが10.4ポイント高くなりました。

万が一への備えとして今後行いたいこと (複数回答形式)
万が一への備えとして今後行いたいこと (複数回答形式)

〈衣〉〈食〉〈住〉のうち、今後最もお金をかけたいものは? 〈食〉がダントツの結果に
選んだ理由 〈食〉では「食が身体を作ると思っているから」、
〈住〉では「工夫次第で体の負担を減らせるから」、
〈衣〉では「いつまでも若々しくいたいから」など

〈衣〉〈食〉〈住〉のうち、今後最もお金をかけたいものは何かを聞いたところ、〈衣〉は4.0%(79名)、〈食〉は71.7%(1,434名)、〈住〉は24.4%(487名)が回答し、“食”が最も多くなりました。
選んだ理由をみると、〈食〉では、「物価の高騰の中でも、工夫して美味しい物を食べたいから」、「季節での楽しみがあるから」、「美味しい物を食べれば大抵は上手くいくと思うから」、「食が身体を作ると思っているから」といった理由が挙げられました。また、〈住〉では「今後、体が動き辛くなった時にリフォームの必要があると思うから」、「工夫次第で身体の負担を減らせるから」、「子どもや孫が集まってくれるような住まいとしたいから」、〈衣〉では「おしゃれに気をつかうことは健康につながると思うから」、「いつまでも若々しくいたいから」、「今楽しめることを楽しみたいから」といった理由が挙げられました。

〈衣〉〈食〉〈住〉のうち、今後最もお金をかけたいものは何か
〈衣〉〈食〉〈住〉のうち、今後最もお金をかけたいものは何か
今後最もお金をかけたいものとして選んだ理由 (自由回答形式)
今後最もお金をかけたいものとして選んだ理由 (自由回答形式)

これから叶えたい夢や目標 1位「旅行をする」2位「健康に過ごす・健康になる」

最後に、これからやりたいこと(叶えたい夢や目標)を聞いたところ、「旅行をする(日本一周・世界一周除く)」がダントツとなり、2023年、2024年に続き1位でした。セカンドライフでは家族と一緒に旅行を楽しみたいと考える人は多いようです。以降、2位「健康に過ごす・健康になる」、3位「お金持ちになる・資産形成をする」、4位「働く・現役でいる」、5位「穏やかに過ごす」が続きました。
男女別にみると、男性・女性とも1位は「旅行をする(日本一周・世界一周除く)」、2位は「健康に過ごす・健康になる」となり、男性では「お金持ちになる・資産形成をする」が3位、「日本一周・世界一周をする」が4位、「働く・現役でいる」が5位、女性では「働く・現役でいる」が3位、「穏やかに過ごす」が4位、「お金持ちになる・資産形成をする」が5位でした。

これからやりたいこと(叶えたい夢や目標) (自由回答形式)
これからやりたいこと(叶えたい夢や目標) (自由回答形式)
  1. 本調査レポートの百分率表示は小数点第2位で四捨五入しているため、合計しても100%とならない場合がございます。
    また、属性別集計において抜粋して表示している場合は、n数を合計しても全体と一致しないことがございます。
調査タイトル
2025年の還暦人(かんれきびと)に関する調査
調査対象
ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする
1965年生まれの男女
調査期間
2025年3月19日~3月21日
調査方法
インターネット調査
調査地域
全国
有効回答数
2,000サンプル ※有効回答から抽出
(有効回答から性別区分が均等になるように抽出)
(内訳)男性1,000名、女性1,000名
調査協力会社
ネットエイジア株式会社

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