生命保険にまつわるさまざまな数字をはじき出す仕事、それが「数理」

数理チーム マネージャー
2015年入社

山下 和彦

2015年にPGF生命に入社後、3年でアクチュアリー資格を取得。現在はマネージャーとして決算業務を担当し、プルデンシャル・グループ内でも活躍の幅を広げている。

※掲載している内容は取材当時のものです。

とことん数字と
向き合う

大学時代は数学を専攻しており、確率・統計を学びました。新卒で日系の生命保険会社に入社しましたが、アクチュアリーを目指す上で、さらなるステップアップを図るため転職を決意しました。その際、“銀行窓販”という新しいビジネスモデルに興味があったため、転職先としてPGF生命を選びました。2015年に数理部門に入社し、その後3年の間にアクチュアリー資格を取得しました。今はマネージャーとして仕事をしています。

数理業務とは、簡単に言えば会社の損益を計算したり、保険料を設定したり、保有契約の収益性を検証したりと、生命保険にまつわるさまざまな数字をはじき出す仕事です。数理部門のメンバーには、私のような理系出身者だけでなく文系出身者もいることから、数学だけでなく、会計や経済を学んでいた方にもなじみの深い世界です。とことん数字と向き合う毎日ですので、“数字が好き”という人に向いている業務だと思います。

チームワークが鍵

私のチームでは決算業務を担っていて、日本と米国の決算業務における貸借対照表や損益計算書等の基となるデータを集計しています。会計制度が異なるため報告する項目にも違いがあり、さまざまな専門知識が必要であるため、チーム全員で協力、分担して対応しており、チームメンバーの専門分野を活かしながら、お互いの作業を補完し合っています。決算業務とは「保険会社の財務状況を明らかにすることで、保険契約関係者に対して保険金等の支払い義務の責任を果たす姿勢を示し、信頼感を与えること」だと思っています。プレッシャーの大きい仕事ですが、その責任の重さをチームの力で乗り超えることができていると思います。

また、現在はプルデンシャル・ホールディング・オブ・ジャパン(以下、PHJ)にも籍を置き、PHJとの橋渡しも担っております。プルデンシャル・グループには、プルデンシャル生命、ジブラルタ生命をはじめ、歴史を辿るとさまざまな保険会社があり、ビジネスモデルや取り扱う保険商品もさまざまです。各社の業績や特性が異なる中、当社の状況をより正確に理解いただくために、私自身も個社だけでなくグループでの視点が必要になってきています。加えて、会社の置かれている社会環境や経済環境も踏まえ、的確に把握するために、日々、情報をアップデートすることを心がけております。

情報を得る手段としてもチームワークやコミュニケーションはとても大事な要素だと考えています。そのためにも、個社だけではなく、グループ各社の数理部門と密につながり、幅広いコミュニケーションを取ることが重要だと思います。

コミュニケーションで
つながる後輩との信頼関係

一部の業務で、チームの後輩である中川さんとタッグを組んで仕事をしています。
チームワークとコミュニケーションが大事だとお伝えしましたが、中川さんが入社した2021年はコロナ禍であったため、メンバーとの対面交流がしづらい状況でした。出社していれば、不安な状況に置かれていることを察知して声をかけることもできますが、在宅勤務ではお互いに状況を直接見ることができません。しかし、チャットや通話、画面共有などのさまざまな機能を活用し、お互い密にオンラインでコミュニケーションを取ることができました。これは、ひとえに、当社の在宅勤務環境がいち早く整備されたためだと思っています。在宅勤務が開始された後も社員の利用状況に応じて機能が充実化されていったため、さまざまな方法でコミュニケーションを取ることができました。

また、ワークライフバランスが取りやすいところも当社の大きな特徴です。在宅勤務環境が整備されているだけでなく、出社勤務と在宅勤務を柔軟に選択できるような制度設計が導入されているため、非常に利便性が高いです。時間を有効に使えることは、アクチュアリー資格の勉強時間確保にも役立つと思います。

中川さんご自身も、うまく時間をコントロールしながら、アクチュアリー試験の2次試験に一発合格するなど、この逆境を力に変えてくれていると思います。今後も協力してPGF生命に貢献していきたいと考えています。

キャリアを自ら開拓する

2019年に商品開発を担うチームから、現在所属しているチームに異動しました。その際、自ら手を挙げて、ESR業務の担当になりました。ESRは経済価値ベースのソルベンシー比率のことで、保険会社の健全性指標です。ESR業務に携わりたいと考えたのは、業界でホットトピックな指標であり、また、アクチュアリー試験でこのテーマが出題され、そこで学んだことを実務で活かしたかったためです。当時、CERA*試験を一緒に勉強する仲間からESRの実務を少し聞いていた程度で、どの程度難しい業務なのか分からないといった状況でしたが、未経験であっても手を挙げた人に仕事を任せる社風はPGF生命の良いところだと思います。

このような主体性を重んじる社風やその行動を支える環境が、さまざまなバックグラウンドを持った人にとって良い影響を及ぼしていると思います。プルデンシャル・グループにはCore Valuesという共通の価値観があり、そのうちの1つとしての「お互いに尊重しあうこと」の行動指針が根付いています。各自が主体性を持って行動、主張することができ、お互いを尊重し、刺激しあうことができるため、新たな発見が生まれたり、斬新な意見が飛び交ったりすることもあります。私も定期的に実施している勉強会で積極的に情報発信するなど、チームのメンバーに良い影響を与えられるよう努めています。

自らのキャリアを積極的に描いていきたい方にPGF生命は魅力的な会社だと思います。

*アクチュアリーが取得できるERM(エンタープライズ・リスクマネジメント)に関する国際資格